BL小説感想「嘘と誤解は恋のせい」小林典雅
著者:小林典雅
嘘と誤解は恋のせい(花丸文庫)
!!大好きなBL作品を紹介がてら語っている記事であり、レビューにはなり得ていない超主観的な感想文です。多少のネタバレもありますのでご注意を!!
【攻受概要】隠王子系隠れ変態リーマン(攻)×天然内気な純真大学生(受)
【あらすじ】受は攻に片思い中。お近づきになる為「大学のレポートの為」と嘘をついて攻にアンケート協力依頼を申し出る。
【萌え一言】最初は爽やかイケメンだった攻が受に対してだけ変態化してハァハァしていく様
笑えるBL小説といえば、小林典雅先生ですね。
こちらの作品も純度100%のコメディ。クスっ!というよりも、ゲラゲラ笑っちゃう系です。
Amazonのレビューでも
はじめから最後まで爆笑
とか
少し笑いの足りない日に読んでください
など
もはやBL小説の感想とは思えないレビューが並びます。
(しかしBLとしての萌えもきちんとあるのでご安心を)
小林先生の作品はまず台詞が特徴的。絶対こんなこと言わないだろ!な面白セリフを矢継ぎ早に放ってきます。1発1発はじわじわレベルなのですが、畳み掛けてくるから積み重なってツボに入っちゃう。
そういった点では非現実的なのですが、状況設定・キャラクター設定等はリアリティがありますのでさじ加減が絶妙なんですよね。
だからこそ笑えるし、萌えもある。
あまりにも荒唐無稽だと笑えませんし、物語に入り込めません。
展開としては、アンケートを通じて攻受の距離は縮まっていき、すったもんだありながらも幸せ街道へ向かっていくといった安心安定の甘々ストーリーです。
読んですぐ受の純情で健気な片想いにきゅんきゅんします。内気で不器用な子なので、思わず応援したくなります。そんな受の想いが少しずつ成就していく過程は、ベタですがやっぱり萌えてしまうもの。痛さの無い、幸せな萌えですね。
受側の片想いが好きな方であればきっとお楽しみ頂けるでしょう。
ちなみに、付き合いだした後のいちゃいちゃ話もあって、満足度大です。
下記作品にも二人の続編が掲載されていますのでこちらもお薦め。
バカップルと化していて最高ですよ~!!
恋する遺伝子 ~嘘と誤解は恋のせい~