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兼業主婦のオタク雑感ブログ/アニメ・海外ドラマ・商業BL感想他

名探偵コナン映画マイベスト6

最近コナン映画を「時計じかけの摩天楼」から「から紅の恋歌」まで観返したので、独断と偏見に満ちたコナン映画ランキングベスト6。ベスト5にしたかったんだけどどうしても絞れずベスト6。

 

6位

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 <感想>

この作品を好きな理由はキュラソーの存在です。あまりにも美しく、はかなく、愛らしい。。少年探偵団との関係が「保護者と子供」としてではなく「友達」として描かれていたところに心掴まれました。彼女の抱えていた孤独が利害のない友情で融解していく…その過程と結末が何気ないシーンの連続で描かれていて泣きました。勝手に心配していた天海祐希さんの演技もとてもよかった。時折ぎこちなさを感じるシーンは多少あったものの、それ以上にグッと心を掴まれるシーンが沢山。個人的には全コナン映画のゲスト俳優の中で天海祐希さんが一番好き。二番目は絶海の探偵の柴咲コウさんですね。

6位となった理由は、個人的に「赤井に絡む安室くん※」という図が苦手だから。この要素がなかったらベスト4にしてたと思います。※安室自体は好きですが赤井に絡んでる時は我を失って乱心してるとしか正直思えないので出来れば観たくないなという独断

 

5位

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<感想>

毛利のおっちゃんカッケエエエってなるお話ですね。おっちゃんはこの作品(本作で新たに起きる事件)で活躍するわけではないのですが、事件を通しておっちゃんの問題の過去(毛利英理が人質にとられた時の対応)の真意が明らかになるという展開があり、その作りに痺れました。※説明しすぎるとネタバレになってしまうので分かりにくい説明になってしまってますごめんなさい

また、犯人の動機がコナンらしくて(めちゃくちゃエゴイスティックで)すごく好きでした。ねちっこくて陰気なキャラクターもとてもよかった。

 

4位

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<感想>

私がコナンに期待している要素の1つはラブコメ。本作は服部平次を中心にそのラブコメ部分が山盛り描かれていて大満足です。和葉はもちろん、恋敵となる新キャラ(女の子)の登場も新鮮でよかった。百人一首の練習シーンや試合中の緊張感はスポーツモノ並みに熱くて燃えます。ありがちな展開といえばそうなんですが、慣れない百人一首に奮闘する和葉が可愛いんですよねえ……ニコニコした気持ちで見守っていられます。

そしてなんといっても終盤の、バイクでダイブをキメる平次が和葉に吐いたあのセリフ(殺し文句)が最の高。BLなんかでは割と見かけるセリフ回しだと思うんですが、平ちゃんが言ってくれるとは……感謝しかない。とりあえずそのシーン3回は観た。

 

3位

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<感想>

もしまだコナン映画を観たことない、という方にオススメするとしたらこの作品かなと思う。

コナンらしいアクションあり謎解きあり。人気キャラクターも大集合&それぞれ活躍シーンがあり魅力的に描かれている。犯人もなんかよく分からんが壮大で重要人物っぽくて(中二っぽくて)、事件のカギを握っていた宝石(エッグ)の仕掛けも幻想的で美しい。全体を通して非常にエンターテイメント性が高く、何度見ても盛り上がれる。派手な展開がいくつもある上、細部(各キャラクターの言動行動)までこだわっているので大人も子供もどんな属性の人も楽しめそうな作りだと感じます。

ラストの「大量の鳩に埋もれていくキッド様」も大変愉快で、最後の最後まで目が離せなかった。

 

2位

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<感想>

沖矢昴の正体がまだ明かされていない時に公開されるという憎い演出に感激した作品。沖矢昴、なんといっても沖矢昴ですね。沖矢昴の素敵さが保証されている映画。ラストシーンの沖矢の台詞(正体を示唆する台詞)で倒れたファンはきっと数知れない…有難うございます。

また、事件の展開・犯人が中々読めない物語設計もとてもよい。何より犯人のキャラクターが大変魅力的。格好よく、人間臭く、悲しい……コナンにしては珍しく共感してしまう、同情を禁じ得ない犯人でした。

沖矢回なのと事件の面白さから1位にするか迷ったのですがゲスト俳優さんの滑舌の悪さが聞くに堪えなくて…2位に落ち着きました。演技が下手とは思わないんですが、ほんと滑舌が悪くて…というより声優さんって滑舌がめちゃくちゃいいんだな、と改めて思わされたというか…滑舌悪い人がいると浮いちゃいますね…。うまくいくケースもあると思うのですが、基本的には重要な役へのゲスト俳優キャスティングは避けた方が安全な気がします。

 

1位filmarks.com

あらすじ

江戸川コナン(工藤新一)たちは彼の父・優作がシナリオを提供した仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーに招かれた。そのパーティーには日本の未来を担うことになる、警察官僚や政治家の二世・三世が勢ぞろいしていた。そんな最中、殺人事件が発生し、コナンは被害者のダイイング・メッセージから、事件の手がかりがゲームの中にあると考え、コクーンに乗り込む。ところが、ゲームのスタート直後にシステムが人工頭脳「ノアズ・アーク」によって占拠され、コナンたちを含む子供たち50人は人質に取られてしまう。

 

<感想>

ファンの間でも高評価なので期待して観たが期待を大きく上回る魅力を感じた。とても心に残った。

バーチャルリアリティ的ゲーム世界が舞台なのだが、根幹は様々な親子の複雑で重い絆(断ち切れない楔のような意味での絆)がテーマとなっている。見どころだらけの作品だが、一番の魅力はこの「展開の分かりやすさ」と「深いテーマ性」を両立しているところにあると思う。

次に推したいポイントは緒方恵美折笠愛速水奨というゲスト声優陣の豪華さ。レベルの高い演技に涙が出る。ゲストではないが、新一父(優作)役の田中秀幸も安定のゲロかっこよさ。この頃は声優として俳優さんがキャスティングされていないということもあって演技クオリティがめちゃくちゃにはちゃめちゃにスタンディングオベーション。ゲーム上のボスとなる切り裂きジャック、及び黒幕であるノアズアークの犯行動機は非常に稚拙でエゴイスティックなのだけど、それだけで片付けられない彼らの悲哀、孤独、愛情への飢えを充分に受け取れる。脚本のよさもあるが、これは声優さんの力による部分が大きいと思う。

ただ作品全体として「名探偵コナン」らしいかと問われると疑問が残る。コナンらしいアクション、ラブコメ、推理要素はあまりないのでコナンらしさを求めている時にはオススメ出来ないかも…?