ドラマ「鈴木先生」感想
全10話Amazonプライムビデオで観ました。
【あらすじ】
中学校の教師である鈴木は、『ごく普通』の生徒たちの心の問題に向き合うことを自身の教育方針として、自分の受け持つクラスや教え子たちの周りで起こる些細な、ときに重大な事件の数々を誠実に、情熱的に対応している。しかし、その一方では教え子の一人である小川蘇美に対する歪んだ欲望や交際相手である麻美との関係など、自身の心の問題にもひたすら悩む日々を送っている。そうした鈴木の内面を饒舌にかつ克明に描写していく。(wikiより抜粋)
【主演】
【感想】
普段、自分の人生と作品は切り分けて考えていますが、本作には自分自身がかなり影響を受けたと思います。
「許されている」という言葉が何度か出てきて、とても印象的でした。
どんな考え方も、許されてはいる。誰かに認められなくても。しかし考えを押し付けて他人を傷つける行為は否定すべき。
シンプルだけどそこを守るだけで世界は凄く平和になるのかって、、衝撃的を受けました。
同時に、どんな考えをもつことも自由だけど、ただし表現する際には相手への配慮が必要である、という教えも出てきます。
処女性を求めてしまう哀しい男の苦悩について語られるシーンがあるのですが、女性の前で話すべきではなかった、と先生は苦言を呈しつつ、彼に寄り添うコメントをします。その考えを誰にどのように共有するかは慎重に…ということでしょうね。
このバランス感覚が凄く素敵で、社会にでるに際しとても実践的な教育だと思います。
実際の社会(うまくまわってる場合の組織)って、こういう配慮の連続で成り立ってるところが沢山あります。
実社会でのよくあるケースに置き換えるとしたら、例えば私がある人を憎いと思ってしまってもその考えは許されるし、友達に吐露することも許されてはいるということでしょう。
けれどその友達が凄く気分を害したり、ある人を責めるようになってしまったら、私のやったことは結果的に全部アウトということになります。
配慮とは想像力でもありますね。
私はまだ映画版は観ていないのですが、近々レンタルする予定。
今から非常に楽しみです。