BL小説感想「凍る月」シリーズ 夜光花先生
全8巻の、「凍る月」(獣人)シリーズ。
今話題の「Kindle Unlimited」でも読み放題対象になってるシリーズです。
<あらすじ>
二十歳になったら死ぬ子供…。そう予言された光陽が、間もなく二十歳を迎えようとしていた。
予言を知らず、家の中に閉じ込められるようにして育った光陽は、祖父と約束した「二十歳になったら自由にしていい」という言葉を信じ誕生日を楽しみにしていた。
しかしある日、光陽の前に美術愛好家の梁井と名乗る男が現れる。
梁井は光陽を屋敷に呼び寄せ、「契約」を取り付けようとしてくる。
「契約」の内容はとても屈辱的なもので、光陽には耐えられそうになかったが、「お互いが死なない為に必要なこと」だと言われ…。
これ↑は第一巻「凍る月~漆黒の情人」のあらすじです。
読む順番は「凍る月~漆黒の情人」→「凍る月~紅の契り」→「凍る月~灰色の衝動」→「花の残像」→「花の慟哭」→「銀月夜」→「凍る月~七色の攻防」→「凍る月 瑠璃色の夜明け」で、すべてお話が繋がっています。
巻によって、キャラ視点が変わるので ダイジェストで違う巻のあらすじも紹介します。
<あらすじ>
「俺は君を攫ったことを後悔してない。…君は?」
生まれつき特異体質である巴は、離れ小島の研究所で、隔離されて育ってきた。身体を調べられ、毎日怯えながら生活しているのだ。
しかしある日、その研究所が破壊され、侵入してきた男、須王と出会う。優雅で柔らかな物腰でいて、荒々しい獣のように周りを攻撃する須王に、巴は有無を言わさず連れ去られてしまう。巴が魅了されるほど甘く、それでいて危険な香りのする須王の目的とは…?貴重な「餌」を巡り、獣達のゲームが始まる。
<あらすじ>
「俺はあんたを手の内に引きずり込む。あんたがどんなに嫌がろうとな」。
ある組織に両親を殺され、恨みを持っている銀颯人(しろがねはやと)のもとに、ひとりの男が現れる。
その男・佐倉遼は、銀と同じく組織を恨んでおり、皆殺しにするためなら手段を選ばない、残酷な計画を銀に持ちかけてきた。
目的は同じでも、汚い手段を受け入れない銀を、佐倉は強引に陵辱し、銀の中に潜む『黒い本能』を揺さぶってくるが…。
望まないのに、必然的に重なってしまう、ふたりの軋む運命は――…。
それから、私情の入りまくった登場人物紹介を。
若干ネタバレしてるのでご注意ください。
↓
光陽
「凍る月」の主人公。受。獣人の餌役。
某キャラに「お前みたいな正義漢ぶった奴は嫌いだけどあまりにバカだから存在は許す」みたいな事を面と向かって言われてしまう程ほんとにおバカ。
生意気で無鉄砲で無力な癖に後先考えず噛みついたり渦中に飛び込んだりします。
光陽のせいで周りがとばっちり食らう多いんだけど、彼のお蔭で物事が好転することもあるので、そういう面は短所であり長所。
梁井
光陽のお相手。攻。
ぶっきらぼうながら根はいい人。ほかの獣人に比べるとかなり理性的で優しい。
光陽のことバカだなと思ってるけど可愛くて仕方ない模様。
でも「お前はとにかく静かにしていてくれ」的発言を多くするあたり、光陽の迷惑な性格には若干疲弊気味に見える。笑
何となく枯れたおっさん的性格なので、子供っぽい光陽をハイハイいなしながら可愛がってる様子はどことなくショタコンを彷彿とさせる。エッチ自体は至ってノーマル。
巴
「凍る月」と同じ世界線の「花の慟哭」「花の残像」の主人公。受。獣人の餌役。
かなりドンくさい。トロい。でも健気で従順でとにかく可愛い。見た目も13,4歳に見えるという設定も相俟って際限なく可愛い。
恐がりで、知らない人が居ると後ろに隠れちゃう、お人形のように傍において可愛がりたくなる愛玩系です。
凄く優しくしてあげたくなる反面、時々酷い事したくなるような、私のリョナラー心を刺激する受。
須王
巴のお相手。攻。獣人組織の責任者。
優しくて公正で人望もあって理性的で能力もあって誰よりも強い完璧超人王子系キャラ。
巴を溺愛。時々Sっ気が出るけど基本は紳士で一晩のエッチの回数が多い絶倫様。
組織の責任者として常に適切な判断をしているのに、その完璧さゆえに恨みを買ってしまう苦労人。
でもあまり長くはウジウジしないし自己陶酔もしないので、ほんと完璧なダーリン。
巴も彼のこと大好き大好き!って感じで、カップルセットで応援したくなる。
銀
「凍る月」と同じ世界線の「銀月夜」の主人公。受。中二病。
自分は孤独だ、不幸だと自己陶酔する傾向あり。すべてを獣人のせいにして生きてきたので思考が偏ってる。もちろん友達は少ない。
でも根が真面目なのでどこか可愛らしく、母性本能というかお世話したりいじったりしたくなったりする子。
佐倉
銀のお相手。攻。
本シリーズで最もどうしようもない奴。
須王を恨んで組織を攻撃するけど逆恨みでしかない。本人も自覚してる。
しかも「須王は高尚でいい奴・自分は下種でぼっち」だという自覚もあって「だからこそ辛いんだよ~~」とか言い出す。おっ前マジでどうしようもねぇな!!
「俺はどうせダメなやつだ」みたいな弱音を吐きながらずるずる受に迫ってなし崩しに関係を持つようなイメージ。
こいつが居なければ皆もっと平穏に過ごせたのに。。
佐倉のキャラ自体は決して嫌いじゃないんだけど、須王贔屓なので彼視点で読んでしまい、どうしても殺意が沸きます。佐倉ファンの方ごめんなさい。
萌え①:須王(優王子攻)×巴(ドン臭い健気受)カップルがとにかく好き
私は20000%「花の残像」「花の慟哭」の須王×巴カップル推しです。
まず須王がタイプ過ぎまして。これぞスパダリじゃないか?!ってぐらい完璧王子な須王。須王に出会えただけでもこの作品を読んでよかったと心から思う。キラキラ王子様系の攻様ではベスト3に入るぐらい好きかも。
王子キャラって妙になれなれしかったりするけど(なれなれしい奴も好きだけどw)須王は距離感が絶妙。自分の考えを押し付けるようなことはしませんし、急に距離を縮めるようなこともしません。
ゆっくり相手のペースに沿ってくれるような柔らかい優しさがあります。
恋人としても素敵だし、組織の長としても最高だし、友達としても普通にいい奴。あー好きだ!
で、そんな攻様のお相手・巴は、これまた私の大好きなタイプのかわい子ちゃん。
とにかく従順。かつ怖がりなので基本受け身なんだけど、健気一途さゆえ、須王の気持ちに応えたい!という必死な気持ちをちゃんと行動でも示します。
も~~~ベストカップルですね。
二人が無駄にイチャイチャイチャイチャしてるだけの小説が読みたいです。
萌え②:「餌」って設定いいよね。
最初に申し上げておきますと、私は完全にリョナっけがあるタイプなので「餌」って響きからして大変萌えてしまいました。
餌ゆえに、痛覚はあるものの怪我しても体が欠損しても生きながらえてしまうだなんて…妄想が膨らんでたまりません。腕切ってもお腹割いても大丈夫なんですよ…酷い事し放題じゃないですか。
※リョナ嗜好は勿論二次元だけにとどめておくのでお許しください。
光陽は残念ながらあまり残忍な目に遭わないのですが、巴はこの設定をいかんなく生かした胸糞事件に巻き込まれてしまいます。生きたまま体中抉られたり撃たれたりと容赦ない暴力に毎日毎日さらされちゃう。
これには「可哀想!!」って気持ちと、「たまらん!!!」って気持ちがデッドヒート。
特に巴はぐずぐず泣かせたり許しを請う姿を見たくなったりしてしまうキャラで、正直萌えが勝ってしまいました。
胸糞事件に巻き込まれた後、須王も凄く傷ついて苦悩してしまうのですが、その点も非常に萌えです。
クズ攻が苦悩してぼこぼこになるお話も大好きですが、いいヤツ攻が可哀想な目に遭う展開も大好き。
その他。
シリーズ通して、物語として非常によくできていて、読み応えがあります。
一見荒唐無稽な設定にも関わらず、展開上ちゃんと着地もしますし、何よりキャラごとの視点の違い・世界の見え方の違いの描き方が秀逸です。
須王視点では正義だった事が銀視点では悪にしか見えなかったり。その辺が無理なく理解できます。
ただし。。。
光陽のキャラが私にはちょっとキツかったです。生意気&無鉄砲&おバカが度を超していて、疲れてしまうというか。彼を愛してる梁井でさえ疲れてるんですから、外野の私の疲労感は当然っちゃ当然ですかね…?orz
静かなバカならいいんですが、周りを巻き込むタイプなので全員振り回されるんですよ。読者でさえも…w
私はたまたま主人公が巴になっている「花の残像」から読んだ為、光陽のキャラのキツさに耐えられましたが、素直に「凍る月」1巻から読んでいたら途中で断念していたかもしれません。
でも須王×巴は私の萌えを詰め込んだようなカップルだったので本当に読んでよかったです。
やっぱりBLって嗜好に合ってるかどうかが一番大事ですよね。。。としみじみ思いました。いくら物語として完成度が高くても、萌えなければ心に残らない。これはBLならではの現象でしょう。ふつうの小説読んでいたらまずそんな事ありませんので。
7月_twitterのBL漫画感想
池玲文先生の媚シリーズ読み返し☺️💕
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月3日
関係性の変化が本当に丁寧に描かれていて何度でも感動🙏凶刃では跡継ぎ抗争や資金調達ルート問題を正面から扱いつつ二人の愛の道を決定付けていく。物語性を高めつつ、BLが真ん中にあり続ける名作です✨ pic.twitter.com/JQtQaQ38xn
あがた愛先生「東南角部屋彼の恋」
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月3日
表題作のゲイ学生×ノンケリーマンは、じわじわ距離が縮まる恋で安心して読めます。個人的には読み切りが思いの外好きでした❤️読めない展開、勢いあるままの終結。エンド後はどうなったの?と気になっちゃう☺️ pic.twitter.com/dukcWUUHQg
成瀬一草先生「女装上司の啼かせ方」
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月5日
プレイ推しな表紙とタイトルだったので避けてしまってたんですが(ごめんなさい)エロだけではなく恋愛描写が細部までリアルですっっごく良かったです…♡
大好きな年下攻モノらしさもたっぷりでお気に入り。 pic.twitter.com/8oxLJnJzgJ
ゆき林檎先生「グッドバイライラック」
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月7日
最初読んだ時、加藤(受)の元彼への対応が薄情で、うまく萌えられなかった。案の定復讐されてるしwでも二回目読んだらそういう危うさも含めて加藤なんだな~という感想に。でなきゃ笠井も惹かれてないし。 pic.twitter.com/LhI348jQ0c
成瀬一草先生「オネエさんは好きですか?」
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月8日
成瀬先生、またもやタイトルとは印象の違う作品でした。笑
女装攻というフックではありつつ、自分の仕事や生き方を見つめたり葛藤したりしながら優しい恋を育てていくしっとりとしたお話…という印象✨ pic.twitter.com/WvOL6kW5sD
蓮川愛先生の「恋愛操作」読み返し中。
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月10日
2巻表紙の啓…首筋に奥村のマーキング跡があるのに雄っぽい支配欲全開の顔してて最高😂❤️
奥村も満足気でめっちゃ可愛い✨ pic.twitter.com/mkhKoTmol9
山田二丁目先生の「口元に赤いのついてます」もリレーフェア対象だったので購入。年下攻読切を揃えた短編集で最高だった…😍👏
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月12日
何で私こんなに年下攻が好きなんだろうなー😂受側の片想いからでも、我慢出来なくなった攻から迫るんでも大好き。https://t.co/5BzvOGSBtC
エログロといえば、辰巳ドロ子先生の「誑惑遊び」忘れてた✨短編集なんだけど、表題作は恋敵女性への嫌がらせも悪趣味極まりない😌そこまで酷い展開にする必要あった?ってぐらいイっちゃっうのがエログロというイメージ。私は「醒めない夢」が好き♡ pic.twitter.com/cpCDZeAlkD
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月14日
たうみまゆ先生「ココロニイツモ」
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月15日
初読み作家様でした。1コマ1コマが非常に美しく緻密で素晴らしかった。淡々としているようでいて、起承転結も絶妙。一気に読めます。
失礼な空目をしてしまった事もあり、非常に思い出深い作品になりました。。https://t.co/aY5THLxk2g
【BL漫画】阿弥陀しずく先生「こんなはずでは」
— tomoko (@tomoko410_hateb) 2016年7月21日
何度読んでも癒される♡ちょっと鈍臭い攻くんと、美人先輩な受さんのほんわか漫画。先輩が、攻くんを「しょうがないな~可愛いなあ」って思ってることが端々から伝わってきて終始ニヤニヤしちゃう。https://t.co/QseT4dEAS6
BL小説感想「密約のディール」英田サキ先生
<あらすじ>
病床にある祖父のたっての願いで、祖父の会社を引き継いだ水城。辛い幼少時代を過ごした水城にとって、祖父の存在は唯一かけがえのないものだった。そんな折、高校の同窓会に参加した水城はかつての親友・鴻上と再会する。卒業間際の夜、自分に乱暴をしたことから二度と会いたくないと思っていた男だ。しかしその後、水城の会社に買収話が持ち上がり、買収されたくないなら、俺の愛人になれと鴻上に持ちかけられる。水城は会社を守るため、そしてもう先の長くない祖父のために、その屈辱的な要求を受け入れるが…。
【一言紹介】
弱みにつけこんで愛人契約を迫る攻…とだけ聞くと「鬼畜・強引プレイ」な印象ですが、紳士で優しいセーフティセックスが続く安心仕様です。昔から燻ぶり続ける恋心や切ない距離感の描写が最高。
【感想】
英田先生の作品のうち、ベスト3に入るお気に入りのタイトルです。初めて読んだ時も大好き!!でしたが、二度目三度目でもっと好きになりました。
受視点で物語が進むので初見だと攻の気持ちを理解しきれないのですが、オチを知ってから読み返すと攻の受への想いが端々から読み取れて最高です。その為二度目まして以降は、攻が愛しすぎて序盤から涙が止まりませんでした。感動するお話かと言われればそうではないのですが、攻が健気で不憫で泣けてくるんです。←序盤以降、読み終わるまでずっと涙目でしたw
株式に関する聞き慣れない単語も沢山出てきますが、じっくり読むとTOB・企業買収についてのアレコレが一体どういう仕組になっているのか少し解ってくる親切な設計。何となく勉強した気にもなれてお得です。
※以下から、ほんのりネタバレありの感想です※
萌①嫌がらせのように無理やり関係を結んだ癖、終始受を甘やかしちゃう攻
過去の因縁の為、受の弱みにつけこんで愛人契約を持ちかけた攻。
ここだけ聞くとちょっと鬼畜な香りがしますが、全然そんなプレイはございません。私にとっては萌えポイントですが、逆にその点ご期待されている場合は注意が必要ですw
最初の夜は手淫だけで終わるわ、次の夜は自分から散々ご奉仕した挙句念入りにお尻をほぐすわで、徹底した攻のセーフティセックスを堪能出来ます。
二人は高校時代に何やかんやあった仲なのですが、攻は未練タラタラというか、惚れた弱み現在進行形で…どうしても受に酷くしきれないんですよね。
「今日は手加減しないからな」とわざわざ宣言した癖に、キス→乳首舐め→口淫→お尻を慣らす、とまるでマニュアルを読んだかのような丁寧な手順を踏む攻が愛しくてたまりません。
お前…手加減しかしてないだろ!!
途中でそういう献身的な自分を恥ずかしく思ったのか「愛人には惜しみなく快楽を与えてやる」と口だけは偉そうに言い訳し始めて、愛しさが天井超えしていきます。
忍姦の感想を書いている時にも思いましたが、「酷くしてやるぜ!」的な宣言をしつつ実際には優しいセックスしか出来ない攻、が私の萌えツボを押しまくるようです。憎しみの感情に突き動かされながらも、いざとなると根本にある優しさや受への愛が勝ってしまう攻。あ~大好きです。
恋人同士でもここまで順を追う優しいエッチは、そう多くないのでは。まさに、受のお尻に優しいBLと言えるでしょう。
萌え②受はいい子なんだけど、どこか女王様
受は思い遣りのある優しいいい子です。恵まれているとは言えない家族環境の中育ちましたが、根がまっすぐで努力家で、あまり人に嫌われないであろう凛とした爽やかさも持ちあわせています。
が、攻に対して比較的強気というか、攻が言うように女王様っぽい態度がちょこちょこ見られます。自然に人におねだり(半ば命令?)しているというか…妙に無防備というか。キスしただけの攻に対して「変態っ」と罵ったりするんですよ。本来なら弱い立場の筈なのに…(笑)
もはや攻が可哀想になってきますが、この不意な身勝手っぷりが何とも可愛らしいんですよね。受は攻が思いの外優しいので段々ドキドキしてきちゃってるんですが、それを誤魔化すようにか「変態」と二度も言います…w
また、受には「事を荒立てたくないからとりあえず微笑む」という癖が高校時代にあったのですが、攻的にその笑みは女王様の微笑であり「従わねば」と想ってしまうような破壊力があったそうです。←結構意訳してますが、攻が自らそれを受に吐露するので吹き出しましたw
攻の受愛っぷりが伺えてニヤニヤするエピソードですね。
最後に、Amazon「密約のディール」ページのレビューに大変共感したので引用させて頂きます。
※鴻上=攻です
↓↓
>最初こそ「女王様を跪かせてやる」と傲慢だった鴻上ですが、
>結局、女王様に跪いているのはアンタでしょ(笑)な立場に。
まさに!!!!
なんて的確なツッコミなのでしょう!!
このレビューを見てピンと来られた方はお楽しみ頂けること間違いなしです♪
赤ちゃんグッズ
妊娠6ヶ月目に入りました。
男の子と判明したり、お腹も大分大きくなってきたり。いよいよなんだな~~と胸ときめく日々。
そろそろ赤ちゃんグッズを買っていこうかなーと物色中です。
ベビーカーとか哺乳瓶ぐらいしか思い当たってたなかったんだけど、友達にバウンサーを勧めてもらって感激。
これは欲しいな~♡
これが一番人気かな?思ったより高くなくてありがたい。
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あとはこの辺を揃えておけばいいのかなー。
何が必要かイマイチよく解ってないから完全にネット頼りですw
ネットのある時代で良かった~。
来週、夫と赤ちゃんグッズ売り場に行こうと話してる。夫も私並に浮かれてるみたいで嬉しい。夫は嬉しい時私を抱き上げたがるんだけど、日曜は4回も持ち上げられた。笑
普段は目に見えてテンションがあがったり、声に出したりせずいつも以上にただニコニコしてるだけなんだけど、、持ち上げたがる時は大分感極まってるんだろうなと思うw
BL小説感想「忍姦」丸木文華先生
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<あらすじ>
「そなたを秘密裏に監禁し、こうして夜な夜な犯してやるのもいいかもしれんな」猛将・平蔵は、屋敷で働く凛に惚れていたが、その正体は潜入していた忍びだと発覚する。激昂した平蔵は、縄で縛った凛を激しく蹂躙。淫らに蕩ける身体に情欲と独占欲は燃え上がるが、凛は平蔵の元から姿を消してしまう。実は凛も平蔵を愛していたが、忍びに許される事ではなかったのだ。再会し、濃厚な愛欲に溺れる二人…だが引き裂こうとする者が現れ!?
【一言紹介】
和の香りただよう濃厚なエロシーンがたっぷり。スパイ忍者(受)と騙されていた雇い主(攻)。愛し合うべきではない立場の二人だからこそ、しつこく燃えあがります。
【感想】
「エロ過ぎて買いにくい!」と評判の笠井先生表紙シリーズですね。丸木先生&笠井先生のタッグというだけでポチらない訳には行きません。
私は丸木先生の小説はそれぞれ最低でも2~3回は読んでいまして、「忍姦」の完読も多分3回目ぐらいです。3回目なんですが、非常に萌えました。
丸木先生の小説はまず文章を読んでいるだけでとっても幸せな気持ちになります。流れるような読み易いリズムと、その世界観に合わせた豊富なボキャブラリーが堪りません。
読みにくい漢字や聞き慣れない熟語が出てきても、文体自体は易しく馴染みやすい為、あっという間に凄い量を読めてしまう。理想的な美しい文章です。
さて、肝心の感想ですが。今回から自分がどこにどのように萌えたのかという点を中心に感想をまとめることにしました。その為、より一層主観的な内容になってると思います。
※以下ほんのりネタバレ有りなのでご注意下さい※
(萌1)初エッチのシチュエーション、攻が可哀想で健気で優しい
この物語は「攻の屋敷にいた女中が実は男(受)でスパイだった」と発覚するところから始まります。攻は当然怒り心頭。怒りに任せて拷問!と見せかけて、ただの濃厚エッチになだれ込みます。女中時代の受に惚れていた為、憤りは半端ないんですが、でも攻は根がいい奴なので酷い事が出来ません。散々慣らした上で己の巨根をぶちゅぶちゅ挿入。可愛い。
「ずっと裏切られていたんだ」という悲しみと憎しみに支配されながらも、腰をふることを辞められない攻!可哀想で健気で、非常に萌えます。
(萌2)受がハァハァしながら夜這いに来てくれるのって可愛い
なんだかんだあって攻受は両想いになります。
でも攻は偉い人なので頑強な城に住んでいて中々会えない。と、思っていたら受は「優秀な忍者」なのである日難なく夜分に侵入し、攻の寝所にやってきてくれます。←なんて便利な設定!!
この受は犯されたくて堪らない!って風情でハァハァしながら夜這いに来てくれるんですよ。めっちゃ可愛いくないですか?
そりゃ攻は夢中になって励みますよね。当然朝までコースです。
この辺から受は「恋にうつつを抜かしてたるんでる」と先輩忍者にたしなめられていきますが、当然恋はノンストップ!
先輩忍者はそんな受を「許せない」と感じるようになり、攻の奥さんと結託していく訳ですが、その辺の流れも破綻がなくて素晴らしいです。
とはいえ、二人のエロシーンがボリューム大で濃厚なのでそちらに心を奪われてしまい、私は初読み時点では彼らの策略をほとんど覚えていませんでしたw
読み返してみたら、元々張られていた伏線とその策略が見事にからみ合っていて、そういう意味でもちゃんと面白かったです。
BL漫画感想「未熟な楽園、或いは」kayama先生
久しぶりのBL感想です。
ネタバレ注意。
フォロワーさんの感想拝見して購入。
夢破れた主人公(攻)と、家庭の檻に閉じ込められてる高校生(受)の鬱屈描写が素晴らしくて、とても卑屈な気持ちになりました。
主人公の、高校生への八つ当たり加減がリアル。
ラストまで読んでの一番の感想は「この高校生くんはすごく心が強いな」です。
ジメジメした暗い部屋から飛び出して、キラキラしたおひさまの下で決意表明する高校生。この対比はベタですがさり気なくて感覚的に主人公が救われたな!と伝わってきますね。
彼らの後日談が無かった点が正直とっても残念だったんですが、無いからこその余韻を楽しむべきなのかもしれません。
何でもかんでも全部説明したらいいってもんじゃないですもんね…(とはいえ後日談があったら確実に喜びますが)
私は後味悪い展開に頭が傾倒してしまってるので、エンド後の主人公の未来を嫌な方へ想像※してしまいがちです。が、きっとあのラストなら、主人公は生きる希望を見出して、ちゃんと堅実に道を歩んでいけるのでしょうね。
※主人公の人生は好転せず高校生との記憶にしがみつくホームレスになってある夏思い出に浸ったまま熱中症で笑顔浮かべつつ死亡とかそういう想像
表題作以外に短編が2つ収録されています。
一つは少スカ青姦プレイな先輩×後輩カップル。
この手の、受を嬲る為の少スカは私が大好きなパターンなので物凄くわくてかして読んでいたのですが、二人の関係性を知るヒントが少なくて萌えきれませんでした。
でも表情とか台詞は非常にそそられますので、想像力で色々補える方には十分楽しめると思います。
私は直接的なエロシーンがなくても、心理模様が巧みであればエロい意味で萌える方なので、寧ろ関係性描写がないとダメなタイプ。
もう一つは元ヤン書店員×コンビニ店員カップル。
こちらはすごく良かったです。大した事件は起きませんが、付き合ってる二人に漂う微妙なスレ違い空気がリアルで萌えますね。恋愛のギクシャク感というのでしょうか。
付き合いは短くもないけど、長くもない…そういう関係性が伺えます。
存じあげていない作家様でしたが、これから作家買い決定です。
創作欲の源
「大好き」と「憎い」の感情が物凄く強い自覚があって、だから激しい愛憎の物語を読むと共鳴するみたいにめっちゃ元気になる。
最近の作品で言うと「俺の気持ちがわかるか」は私にとっては元気になるBLだと思う。
でも、だからこそ愛憎系ストーリーには凄くこだわりがあって、超いい♡と手放しで好きになれないことも多い。もっと愛を!もっと憎悪を!!!って思ってしまう模様。
逆に悲しい・切ないという感情は私の中では薄い。なので、悲しさや切なさを描いている作品は憧憬の目で見てしまう。なんて美しいんだ…という想い。
そしてハッピーな作品については結構手放しでいいな~と思う事が多い。
読む分にはハッピーも切ないも愛憎も大好きだけど、創作したくなるジャンルはやっぱり愛憎+葛藤。仕事でなら、どんな作品でも喜んで書きたい!と思いますけどね。仕事じゃない執筆、ただ好きだから書く、というのなら私にはコレしかない。
最近仕事抑えめにしてるのもあって、すごいドロドロした胸糞の悪い愛憎ストーリーを書きたくなってきてる。
仕事じゃない執筆って長らくしてなかったけど(クリエイターとしてダメダメ;)久しぶりに没頭してみたい。期間限定だけど、今は折角自由に時間使えるんだものね。