BL小説感想「忍姦」丸木文華先生
忍姦?蜜戯の策?【イラスト入り】 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
- 作者: 丸木文華
- 出版社/メーカー: リブレ
- 発売日: 2015/10/02
- メディア: Kindle版
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<あらすじ>
「そなたを秘密裏に監禁し、こうして夜な夜な犯してやるのもいいかもしれんな」猛将・平蔵は、屋敷で働く凛に惚れていたが、その正体は潜入していた忍びだと発覚する。激昂した平蔵は、縄で縛った凛を激しく蹂躙。淫らに蕩ける身体に情欲と独占欲は燃え上がるが、凛は平蔵の元から姿を消してしまう。実は凛も平蔵を愛していたが、忍びに許される事ではなかったのだ。再会し、濃厚な愛欲に溺れる二人…だが引き裂こうとする者が現れ!?
【一言紹介】
和の香りただよう濃厚なエロシーンがたっぷり。スパイ忍者(受)と騙されていた雇い主(攻)。愛し合うべきではない立場の二人だからこそ、しつこく燃えあがります。
【感想】
「エロ過ぎて買いにくい!」と評判の笠井先生表紙シリーズですね。丸木先生&笠井先生のタッグというだけでポチらない訳には行きません。
私は丸木先生の小説はそれぞれ最低でも2~3回は読んでいまして、「忍姦」の完読も多分3回目ぐらいです。3回目なんですが、非常に萌えました。
丸木先生の小説はまず文章を読んでいるだけでとっても幸せな気持ちになります。流れるような読み易いリズムと、その世界観に合わせた豊富なボキャブラリーが堪りません。
読みにくい漢字や聞き慣れない熟語が出てきても、文体自体は易しく馴染みやすい為、あっという間に凄い量を読めてしまう。理想的な美しい文章です。
さて、肝心の感想ですが。今回から自分がどこにどのように萌えたのかという点を中心に感想をまとめることにしました。その為、より一層主観的な内容になってると思います。
※以下ほんのりネタバレ有りなのでご注意下さい※
(萌1)初エッチのシチュエーション、攻が可哀想で健気で優しい
この物語は「攻の屋敷にいた女中が実は男(受)でスパイだった」と発覚するところから始まります。攻は当然怒り心頭。怒りに任せて拷問!と見せかけて、ただの濃厚エッチになだれ込みます。女中時代の受に惚れていた為、憤りは半端ないんですが、でも攻は根がいい奴なので酷い事が出来ません。散々慣らした上で己の巨根をぶちゅぶちゅ挿入。可愛い。
「ずっと裏切られていたんだ」という悲しみと憎しみに支配されながらも、腰をふることを辞められない攻!可哀想で健気で、非常に萌えます。
(萌2)受がハァハァしながら夜這いに来てくれるのって可愛い
なんだかんだあって攻受は両想いになります。
でも攻は偉い人なので頑強な城に住んでいて中々会えない。と、思っていたら受は「優秀な忍者」なのである日難なく夜分に侵入し、攻の寝所にやってきてくれます。←なんて便利な設定!!
この受は犯されたくて堪らない!って風情でハァハァしながら夜這いに来てくれるんですよ。めっちゃ可愛いくないですか?
そりゃ攻は夢中になって励みますよね。当然朝までコースです。
この辺から受は「恋にうつつを抜かしてたるんでる」と先輩忍者にたしなめられていきますが、当然恋はノンストップ!
先輩忍者はそんな受を「許せない」と感じるようになり、攻の奥さんと結託していく訳ですが、その辺の流れも破綻がなくて素晴らしいです。
とはいえ、二人のエロシーンがボリューム大で濃厚なのでそちらに心を奪われてしまい、私は初読み時点では彼らの策略をほとんど覚えていませんでしたw
読み返してみたら、元々張られていた伏線とその策略が見事にからみ合っていて、そういう意味でもちゃんと面白かったです。