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兼業主婦のオタク雑感ブログ/アニメ・海外ドラマ・商業BL感想他

7月_twitterのBL漫画感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BL小説感想「密約のディール」英田サキ先生

 

<あらすじ>

病床にある祖父のたっての願いで、祖父の会社を引き継いだ水城。辛い幼少時代を過ごした水城にとって、祖父の存在は唯一かけがえのないものだった。そんな折、高校の同窓会に参加した水城はかつての親友・鴻上と再会する。卒業間際の夜、自分に乱暴をしたことから二度と会いたくないと思っていた男だ。しかしその後、水城の会社に買収話が持ち上がり、買収されたくないなら、俺の愛人になれと鴻上に持ちかけられる。水城は会社を守るため、そしてもう先の長くない祖父のために、その屈辱的な要求を受け入れるが…。

 

【一言紹介】
弱みにつけこんで愛人契約を迫る攻…とだけ聞くと「鬼畜・強引プレイ」な印象ですが、紳士で優しいセーフティセックスが続く安心仕様です。昔から燻ぶり続ける恋心や切ない距離感の描写が最高。

 

【感想】
英田先生の作品のうち、ベスト3に入るお気に入りのタイトルです。初めて読んだ時も大好き!!でしたが、二度目三度目でもっと好きになりました。
受視点で物語が進むので初見だと攻の気持ちを理解しきれないのですが、オチを知ってから読み返すと攻の受への想いが端々から読み取れて最高です。その為二度目まして以降は、攻が愛しすぎて序盤から涙が止まりませんでした。感動するお話かと言われればそうではないのですが、攻が健気で不憫で泣けてくるんです。←序盤以降、読み終わるまでずっと涙目でしたw

 

株式に関する聞き慣れない単語も沢山出てきますが、じっくり読むとTOB・企業買収についてのアレコレが一体どういう仕組になっているのか少し解ってくる親切な設計。何となく勉強した気にもなれてお得です。

 

※以下から、ほんのりネタバレありの感想です※

 

萌①嫌がらせのように無理やり関係を結んだ癖、終始受を甘やかしちゃう攻

 

過去の因縁の為、受の弱みにつけこんで愛人契約を持ちかけた攻。
ここだけ聞くとちょっと鬼畜な香りがしますが、全然そんなプレイはございません。私にとっては萌えポイントですが、逆にその点ご期待されている場合は注意が必要ですw

最初の夜は手淫だけで終わるわ、次の夜は自分から散々ご奉仕した挙句念入りにお尻をほぐすわで、徹底した攻のセーフティセックスを堪能出来ます。

 

二人は高校時代に何やかんやあった仲なのですが、攻は未練タラタラというか、惚れた弱み現在進行形で…どうしても受に酷くしきれないんですよね。

 

「今日は手加減しないからな」とわざわざ宣言した癖に、キス→乳首舐め→口淫→お尻を慣らす、とまるでマニュアルを読んだかのような丁寧な手順を踏む攻が愛しくてたまりません。

お前…手加減しかしてないだろ!!

途中でそういう献身的な自分を恥ずかしく思ったのか「愛人には惜しみなく快楽を与えてやる」と口だけは偉そうに言い訳し始めて、愛しさが天井超えしていきます。

 

忍姦の感想を書いている時にも思いましたが、「酷くしてやるぜ!」的な宣言をしつつ実際には優しいセックスしか出来ない攻、が私の萌えツボを押しまくるようです。憎しみの感情に突き動かされながらも、いざとなると根本にある優しさや受への愛が勝ってしまう攻。あ~大好きです。

 

恋人同士でもここまで順を追う優しいエッチは、そう多くないのでは。まさに、受のお尻に優しいBLと言えるでしょう。

 


萌え②受はいい子なんだけど、どこか女王様

 

受は思い遣りのある優しいいい子です。恵まれているとは言えない家族環境の中育ちましたが、根がまっすぐで努力家で、あまり人に嫌われないであろう凛とした爽やかさも持ちあわせています。
が、攻に対して比較的強気というか、攻が言うように女王様っぽい態度がちょこちょこ見られます。自然に人におねだり(半ば命令?)しているというか…妙に無防備というか。キスしただけの攻に対して「変態っ」と罵ったりするんですよ。本来なら弱い立場の筈なのに…(笑)

もはや攻が可哀想になってきますが、この不意な身勝手っぷりが何とも可愛らしいんですよね。受は攻が思いの外優しいので段々ドキドキしてきちゃってるんですが、それを誤魔化すようにか「変態」と二度も言います…w

 

また、受には「事を荒立てたくないからとりあえず微笑む」という癖が高校時代にあったのですが、攻的にその笑みは女王様の微笑であり「従わねば」と想ってしまうような破壊力があったそうです。←結構意訳してますが、攻が自らそれを受に吐露するので吹き出しましたw
攻の受愛っぷりが伺えてニヤニヤするエピソードですね。

 

最後に、Amazon「密約のディール」ページのレビューに大変共感したので引用させて頂きます。

鴻上=攻です

↓↓

>最初こそ「女王様を跪かせてやる」と傲慢だった鴻上ですが、
>結局、女王様に跪いているのはアンタでしょ(笑)な立場に。

 

まさに!!!!

なんて的確なツッコミなのでしょう!!

このレビューを見てピンと来られた方はお楽しみ頂けること間違いなしです♪

赤ちゃんグッズ

妊娠6ヶ月目に入りました。

男の子と判明したり、お腹も大分大きくなってきたり。いよいよなんだな~~と胸ときめく日々。

そろそろ赤ちゃんグッズを買っていこうかなーと物色中です。

 

ベビーカーとか哺乳瓶ぐらいしか思い当たってたなかったんだけど、友達にバウンサーを勧めてもらって感激。

これは欲しいな~♡

 

cuta.jp

 

これが一番人気かな?思ったより高くなくてありがたい。

 

 

あとはこの辺を揃えておけばいいのかなー。

何が必要かイマイチよく解ってないから完全にネット頼りですw

ネットのある時代で良かった~。

 

192abc.com

 

来週、夫と赤ちゃんグッズ売り場に行こうと話してる。夫も私並に浮かれてるみたいで嬉しい。夫は嬉しい時私を抱き上げたがるんだけど、日曜は4回も持ち上げられた。笑

普段は目に見えてテンションがあがったり、声に出したりせずいつも以上にただニコニコしてるだけなんだけど、、持ち上げたがる時は大分感極まってるんだろうなと思うw

BL小説感想「忍姦」丸木文華先生

忍姦?蜜戯の策?【イラスト入り】 (ビーボーイスラッシュノベルズ)

忍姦?蜜戯の策?【イラスト入り】 (ビーボーイスラッシュノベルズ)

 

 

<あらすじ>
「そなたを秘密裏に監禁し、こうして夜な夜な犯してやるのもいいかもしれんな」猛将・平蔵は、屋敷で働く凛に惚れていたが、その正体は潜入していた忍びだと発覚する。激昂した平蔵は、縄で縛った凛を激しく蹂躙。淫らに蕩ける身体に情欲と独占欲は燃え上がるが、凛は平蔵の元から姿を消してしまう。実は凛も平蔵を愛していたが、忍びに許される事ではなかったのだ。再会し、濃厚な愛欲に溺れる二人…だが引き裂こうとする者が現れ!?

 

【一言紹介】

和の香りただよう濃厚なエロシーンがたっぷり。スパイ忍者(受)と騙されていた雇い主(攻)。愛し合うべきではない立場の二人だからこそ、しつこく燃えあがります。

 

【感想】

「エロ過ぎて買いにくい!」と評判の笠井先生表紙シリーズですね。丸木先生&笠井先生のタッグというだけでポチらない訳には行きません。

 

私は丸木先生の小説はそれぞれ最低でも2~3回は読んでいまして、「忍姦」の完読も多分3回目ぐらいです。3回目なんですが、非常に萌えました。

丸木先生の小説はまず文章を読んでいるだけでとっても幸せな気持ちになります。流れるような読み易いリズムと、その世界観に合わせた豊富なボキャブラリーが堪りません。

読みにくい漢字や聞き慣れない熟語が出てきても、文体自体は易しく馴染みやすい為、あっという間に凄い量を読めてしまう。理想的な美しい文章です。

 

さて、肝心の感想ですが。今回から自分がどこにどのように萌えたのかという点を中心に感想をまとめることにしました。その為、より一層主観的な内容になってると思います。

 

※以下ほんのりネタバレ有りなのでご注意下さい※ 

 

(萌1)初エッチのシチュエーション、攻が可哀想で健気で優しい

 

この物語は「攻の屋敷にいた女中が実は男(受)でスパイだった」と発覚するところから始まります。攻は当然怒り心頭。怒りに任せて拷問!と見せかけて、ただの濃厚エッチになだれ込みます。女中時代の受に惚れていた為、憤りは半端ないんですが、でも攻は根がいい奴なので酷い事が出来ません。散々慣らした上で己の巨根をぶちゅぶちゅ挿入。可愛い。

「ずっと裏切られていたんだ」という悲しみと憎しみに支配されながらも、腰をふることを辞められない攻!可哀想で健気で、非常に萌えます。

 


(萌2)受がハァハァしながら夜這いに来てくれるのって可愛い

 

なんだかんだあって攻受は両想いになります。
でも攻は偉い人なので頑強な城に住んでいて中々会えない。と、思っていたら受は「優秀な忍者」なのである日難なく夜分に侵入し、攻の寝所にやってきてくれます。←なんて便利な設定!!

この受は犯されたくて堪らない!って風情でハァハァしながら夜這いに来てくれるんですよ。めっちゃ可愛いくないですか?
そりゃ攻は夢中になって励みますよね。当然朝までコースです。

 

この辺から受は「恋にうつつを抜かしてたるんでる」と先輩忍者にたしなめられていきますが、当然恋はノンストップ!
先輩忍者はそんな受を「許せない」と感じるようになり、攻の奥さんと結託していく訳ですが、その辺の流れも破綻がなくて素晴らしいです。
とはいえ、二人のエロシーンがボリューム大で濃厚なのでそちらに心を奪われてしまい、私は初読み時点では彼らの策略をほとんど覚えていませんでしたw

読み返してみたら、元々張られていた伏線とその策略が見事にからみ合っていて、そういう意味でもちゃんと面白かったです。

 

BL漫画感想「未熟な楽園、或いは」kayama先生

久しぶりのBL感想です。

ネタバレ注意。

 

未熟な楽園、或いは (gateauコミックス)

未熟な楽園、或いは (gateauコミックス)

 

 

フォロワーさんの感想拝見して購入。

夢破れた主人公(攻)と、家庭の檻に閉じ込められてる高校生(受)の鬱屈描写が素晴らしくて、とても卑屈な気持ちになりました。

主人公の、高校生への八つ当たり加減がリアル。

ラストまで読んでの一番の感想は「この高校生くんはすごく心が強いな」です。

ジメジメした暗い部屋から飛び出して、キラキラしたおひさまの下で決意表明する高校生。この対比はベタですがさり気なくて感覚的に主人公が救われたな!と伝わってきますね。

 

彼らの後日談が無かった点が正直とっても残念だったんですが、無いからこその余韻を楽しむべきなのかもしれません。

何でもかんでも全部説明したらいいってもんじゃないですもんね…(とはいえ後日談があったら確実に喜びますが)

私は後味悪い展開に頭が傾倒してしまってるので、エンド後の主人公の未来を嫌な方へ想像※してしまいがちです。が、きっとあのラストなら、主人公は生きる希望を見出して、ちゃんと堅実に道を歩んでいけるのでしょうね。

※主人公の人生は好転せず高校生との記憶にしがみつくホームレスになってある夏思い出に浸ったまま熱中症で笑顔浮かべつつ死亡とかそういう想像

 

表題作以外に短編が2つ収録されています。

一つは少スカ青姦プレイな先輩×後輩カップル。

この手の、受を嬲る為の少スカは私が大好きなパターンなので物凄くわくてかして読んでいたのですが、二人の関係性を知るヒントが少なくて萌えきれませんでした。

でも表情とか台詞は非常にそそられますので、想像力で色々補える方には十分楽しめると思います。

私は直接的なエロシーンがなくても、心理模様が巧みであればエロい意味で萌える方なので、寧ろ関係性描写がないとダメなタイプ。

 

もう一つは元ヤン書店員×コンビニ店員カップル。

こちらはすごく良かったです。大した事件は起きませんが、付き合ってる二人に漂う微妙なスレ違い空気がリアルで萌えますね。恋愛のギクシャク感というのでしょうか。

付き合いは短くもないけど、長くもない…そういう関係性が伺えます。

 

存じあげていない作家様でしたが、これから作家買い決定です。

創作欲の源

「大好き」と「憎い」の感情が物凄く強い自覚があって、だから激しい愛憎の物語を読むと共鳴するみたいにめっちゃ元気になる。
最近の作品で言うと「俺の気持ちがわかるか」は私にとっては元気になるBLだと思う。

 

俺の気持ちがわかるか (gateauコミックス)

俺の気持ちがわかるか (gateauコミックス)

 

 

でも、だからこそ愛憎系ストーリーには凄くこだわりがあって、超いい♡と手放しで好きになれないことも多い。もっと愛を!もっと憎悪を!!!って思ってしまう模様。

 

逆に悲しい・切ないという感情は私の中では薄い。なので、悲しさや切なさを描いている作品は憧憬の目で見てしまう。なんて美しいんだ…という想い。

そしてハッピーな作品については結構手放しでいいな~と思う事が多い。

 

読む分にはハッピーも切ないも愛憎も大好きだけど、創作したくなるジャンルはやっぱり愛憎+葛藤。仕事でなら、どんな作品でも喜んで書きたい!と思いますけどね。仕事じゃない執筆、ただ好きだから書く、というのなら私にはコレしかない。

最近仕事抑えめにしてるのもあって、すごいドロドロした胸糞の悪い愛憎ストーリーを書きたくなってきてる。

仕事じゃない執筆って長らくしてなかったけど(クリエイターとしてダメダメ;)久しぶりに没頭してみたい。期間限定だけど、今は折角自由に時間使えるんだものね。

ドラマ「鈴木先生」感想

鈴木先生 完全版 DVD-BOX

鈴木先生 完全版 DVD-BOX

 

 

全10話Amazonプライムビデオで観ました。

 

【あらすじ】

中学校の教師である鈴木は、『ごく普通』の生徒たちの心の問題に向き合うことを自身の教育方針として、自分の受け持つクラスや教え子たちの周りで起こる些細な、ときに重大な事件の数々を誠実に、情熱的に対応している。しかし、その一方では教え子の一人である小川蘇美に対する歪んだ欲望や交際相手である麻美との関係など、自身の心の問題にもひたすら悩む日々を送っている。そうした鈴木の内面を饒舌にかつ克明に描写していく。(wikiより抜粋)

 

【主演】

長谷川博己臼田あさ美

 

 【感想】

普段、自分の人生と作品は切り分けて考えていますが、本作には自分自身がかなり影響を受けたと思います。

 

許されている」という言葉が何度か出てきて、とても印象的でした。

どんな考え方も、許されてはいる。誰かに認められなくても。しかし考えを押し付けて他人を傷つける行為は否定すべき

シンプルだけどそこを守るだけで世界は凄く平和になるのかって、、衝撃的を受けました。

 

同時に、どんな考えをもつことも自由だけど、ただし表現する際には相手への配慮が必要である、という教えも出てきます。

処女性を求めてしまう哀しい男の苦悩について語られるシーンがあるのですが、女性の前で話すべきではなかった、と先生は苦言を呈しつつ、彼に寄り添うコメントをします。その考えを誰にどのように共有するかは慎重に…ということでしょうね。

このバランス感覚が凄く素敵で、社会にでるに際しとても実践的な教育だと思います。

実際の社会(うまくまわってる場合の組織)って、こういう配慮の連続で成り立ってるところが沢山あります。

 

実社会でのよくあるケースに置き換えるとしたら、例えば私がある人を憎いと思ってしまってもその考えは許されるし、友達に吐露することも許されてはいるということでしょう。

けれどその友達が凄く気分を害したり、ある人を責めるようになってしまったら、私のやったことは結果的に全部アウトということになります。

配慮とは想像力でもありますね。

 

私はまだ映画版は観ていないのですが、近々レンタルする予定。

今から非常に楽しみです。